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○第9話 佐敷按司
ここまでのアニメはNHK沖縄の「うちなーであそぼ」から、残念ながら削除されてました。この先のアニメも古い順から削除されそうなので、パソコンやタブレットにダウンロードして、ローカルに保存されることをおすすめします。やり方はブログの方で紹介します。
・王子の発音は「おーじ」ではなく、「をーじ」。
・「呉(き)みそーれー」は「呉(惘)みそーれー」。
・共通語の「ひと」にあたる沖縄語は「っちゅ」と、促音が語頭になる共通語にはない発音なので、注意を促すことも含め「っ人(ちゅ)」とする。
昔、昔、琉球ぬ南ぬ村んかい佐敷城ぬあ廒、此ぬ城んかい佐敷按司ん廙言る王子ぬ住どーいびーたん。佐敷按司や五体んまぎさい、武芸優りとーるっ人やいびーたん。ふ嬨ぬ小さる事から、人々や佐敷按司ぬ事、佐敷小按司ん廙言ち、親みくみ廒、名付き廒、呼どーいびーたん。
ある時、佐敷ぬ港んかい余所ぬ国から船ぬ来ゃーびたん。
男 「船ぬ入っちょーんどー」
女
「おー、まぎさる船やさー」
大男 『くりが琉球杖。ふん、あんし小さる国やる』
男 「あぬ丘に建つしが佐敷城やいびーん。あまに意地強さるじんぶん持ちぬ五体まぎー、民んかい慕ーっとーる王子ぬ居ん廙、言びーん」
大男 「何やんー。意地強さる五体まぎー、じんぶん持ちん廙なー。我んやかなー」
女 「うぬっ人、佐敷小按司やいびーさ。うれー、大事な御方やいびーん。あぬっ人んかい勝ちゅるっ人ー、居いびらん。此間ん、嬨ーやかまぎさる大男、遠さる海んかい投ぎ飛ばちょーいびーん」
大男 「ほー」
大男 「くまいちゅたー。くまなかい武芸優りとーる男ぬ居んち聞ちゃん。是非、立合願ゆん」
門番 「う、う、うー、さ、佐敷王様ー!」
按司 「くれー、くれー、誰やみしぇーがやー」
大男 『んー、何時ぬ目に』
大男 『ふん、小さる男よ』「うんじゅが名うっちょーる、武芸に優りとーる佐敷小按司嬨やる杖」
按司 「変らん。小按司廙言しぇー、ふ嬨小さく婢、人々ぬ付きたる名。本当ぬ名や佐敷按司やいびーん」
大男 『民んかいうしぇーらりー者ー、情けーねーらん男』「ふん、噂通い、うんじゅが武芸ぬ上がやら、我んーが上がやら、先じぇー我ー武芸見し廒取らさ。」
按司 「うー、分かいびたん」
(以下略)