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○第8話 子牛と王妃
・話の終りの方で、子牛が駕籠から飛び出すところを、
牛小ぬ??飛ん出廒、大騒動。
の??が聞き取れませんでした。
・「王様」を「おうさま」と言ってますが、「をーさま」の誤りです。
・酒を飲んで酔うのを「杖ーゆん」と発音していますが、正しくは「瀞ーゆん」です。
・まだまだ、長音を聞き取るのに苦労しています。
昔、昔、首里ぬ御城ぬ下んかい、鶴ん廙言るいっぺー清らさるみやらびぬ、女ぬ親婢二人暮ちょーいびーたん。女ぬ親ー、毎日園比屋武御嶽んかい祈とーいびーたん。
母親 御神御那志、どー廙ん、鶴天下一幸しにないるよう縁結ばっ廒呉みそーり。
隣村ぬ銭持ちぬ子、ふゆーな者ぬ太郎、鶴ぬ清らさる噂聞ち、首里ま廙来ゃーびたん。
太郎 はっはー、信心深さるはーめーやさ。殺ー、杖ー考覚出じゃ来ゃん。
太郎や、見ーらん所から声作さびたん。
太郎 我んねー、園比屋武御嶽ぬ御神やん。揄-願―や、聞ち入ったん。此りから帰ゆる道なか初み廒行逢たる男、うりが鶴夫婢し、似合―ぬ男やさ。
母親 うー、御神御那志ぬみしぇーる通いさびーん。に戴ーでーびる。
女ぬ親ー、帰ゆる道、鶴ぬ婿んかい行逢いる事、??うっさうっさーし歩ょーいびーたぐ婢、あまから太郎ぬ来ゅーん。
母親 く、くぬ太郎ーが?国一番ぬふゆーな者廙言っとーる太郎が、鶴ぬ婿なー!
やしが、園比屋武御嶽ぬ御神御那志ぬ言い付き守廒、鶴や、太郎ぬ嫁成いる事、覚悟さびたん。
嫁んかい行ちゅる夜、清らさる新嫁姿ぬ鶴、女ぬ親婢別りぬ挨拶交わち、駕籠んかい乗やびたん。園比屋武御嶽ぬ前通いる頃、祝い酒腹ぬみー飲だる駕籠担みーや、酒んかい瀞ー廒、にーぶいさびーん。
駕籠かき 何んち、琉球ぬにーびちぇー、夜すがやー。昼やれー、にーぶいさんむんぬ。うーーん。
鶴 くんな夜、夜中、如何すがや...。
(以下略)